こんにちはリュースケです
今回はFXで取引していくうえで初心者が陥りやすい「負けパターン」と、それを改善するために行う「メンタルコントロール」について解説していきます。
FXにおいて最重要なのは「トレード技術」でも「高い分析力」でもありません。
それを生かすも殺すも「メンタル」による影響がすべてなのです。
メンタルコントロールができていないと「私にはトレードセンスがないから勝てない」と思い込んでしまいます。
逆にメンタルコントロールさえできていれば、高いトレード技術がなくても勝率をグンっと上げることも可能なのです。
この記事はこんな方におすすめ
- FXで勝てるようになりたい
- 負ける理由を知りたい
- 自分にはトレードセンスがないかもと思っている方
FXには誰でも気軽に取引ができ、自由度の高い投資になるがゆえにトレード手法も豊富です。
勝てるようになるには自分で決めたルールをしっかりと行う「決断力」が必要になり、決断するには「メンタルコントロール」が必須になってきます。
- 勝率を上げることができる
- メンタル面が影響していたことがわかる
- メンタル面を強化してトレードに生かすことができる
本記事の内容はもくじよりどうぞ
鉄板負けパターンを理解する

鉄板負けパターン
まずは鉄板負けパターンを理解しましょう。
自分が同じ状況に陥ったときに、対応できるように知っておくことはとても大事なことです。
実際にトレードを行ったことがある人ならわかるとは思いますが、頭では「いけないトレード」と理解していても行動に移すことは難しく感じます。
「負けパターン」に当てはまっていたら損切りできるようなメンタル面の強さを身に付けましょう。
コツコツドカン
鉄板中の鉄板負けパターンであり、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
step
1利確はコツコツ行い、少しずつ利益を出していく
step
2急激な相場の変化についていけず、損切りできないままマイナスが膨らみロスカットされてしまう
初心者のほとんどがこの「コツコツドカン」状態に陥ってしまいます。
利益が出ているプラスのポジションは早く決済してしまおうという気持ちが働きますが、損失が出ているマイナスのポジションからは目を背けようとしてしまいます。

コツコツドカン
ポジポジ病
ポジションを常に持っていないと落ち着いていられない状態のことです。
もったいないという感情から始まる
初心者にありがちですが、チャートを見ているとすべてのチャンスに飛び込もうとしてしまいます。
チャンスがあったら取りに行くことは良いことですが、1つだけ覚えとかなければいけないのは「負けることもある」ということです。
エントリーする際には必ず考えておかなければいけないことがあります。
エントリーの基準
- 利確ポイント(どのくらいの利益が出たら決済するか)を決める
- 損切りポイント(どのくらいの損失が出たら損切りするか)を決める
- 最悪の状態を想定しておく
- 手法に則ったトレードができているか
- 客観的に相場を見れているか
最低でも上記に当てはまっている状態かを確認してから、ポジションを持つようになれれば少しずつ「ポジポジ病」の改善に近づけると思います。
“ポジポジ病”についてはこちらをどうぞ

感情的トレード
トレードに関して感情的になると勝率が一気に下がります。
感情や希望といったものを織り込んだトレードは、ルールを無視しがちになりますので人間的要素は必要なくなります。
機械的にトレードを行うことこそが、手法やルールを守る最大の方法となります。
最大の理由は「取引資金に余裕がない」からです。
生活に支障が出るようなお金に手を出してしまっている場合は、どんなに優秀なトレーダーでも冷静にトレードすることが不可能になります。
人の感情が混在するトレードには、「もう少ししたら上がるだろう」「ここを踏ん張れば下がるだろう」などの根拠のない希望がどこからともなく湧いてきます。
「もう少し」「あと少し」したら上がるか下がるかすることは間違いありません。
しかし損切りルールに引っかかっていたにも関わらず、損切りを実行できていない時点でこの先勝率が安定して上がることはないでしょう。
自分を信じ過ぎる
他人の意見や情報を収集することは大事なことですが、1番大切なことは「自分のトレードを信じること」です。
しかし信じ過ぎてしまうと引き際がわからなくなり結果的に損失を大きくする結果になります。
正確には「自分が決めたルール」は絶対的に実行して、信じ抜くことが大切です。
保有しているポジションやエントリーしたポイントを信じることも大事ですが、もちろん損失を出すこともあります。
マイナス方向に進んだ場合に損切りできる力が必要です。
ここがポイント
無駄なエントリーを避け、厳選したエントリーをしているとは思いますが、間違えも起こることを想定して対応しなければなりません。
ここの判断ができるようにならなければ、ロスカット地獄から抜け出すことはできないでしょう。
自分ルールについてはこちらをどうぞ

情報に翻弄される
株や為替の世界は完全に情報戦が繰り広げられています。
ちょっとした「国の動向」や「要人の発言」にいち早く予想して反応する人たちがいます。
そういった人たちに影響され相場も反応して、未確定な情報に上下したりして不安定に揺れ動きます。
トレードに感情を入れたら負けます

トレードに感情を入れたらいけない
何度も言いますが、トレードに感情を入れると「判断」が遅れるだけではなく、判断自体ができなくなります。
投資の世界で判断が遅れるということは、致命的損失につながりことは理解いただけたと思います。
それでは次に「感情を入れない為に」なにが重要でなにが原因なのか探っていきます。
期待をしてはいけない
結果的に「間違ったエントリー」だったということは、どんな人でも起こりうることです。
重要なのは「その判断」の間違いを理解し、方向性を修正することです。
いつまでもわずかな期待に執着して判断できないのは、損失を招く結果になります。
プロスペクト理論を回避する
プロスペクト理論とは
人間は「不確実性の高い利益」と「損失回避」の選択肢があるとしたら、後者(損失回避)を選ぶ習性があることが科学的に証明されている。

まさに「プロスペクト理論」ですね。
損失が出ているポジションは見て見ぬフリをして、いつかプラスに転じるだろうと願ってしまいます。
これは人間の本能でもありますので、何も知らない状態だと厳しいですが理解すれば対応することもできるはずです。
プロスペクト”理論についてはこちらをどうぞ


改善方法5選


改善方法
意識してメンタルコントロールできるようになれば、改善することも可能です。
改善方法について
- 誰かにトレードを見られていると意識する
- 規則性を見つけるのは良いが、柔軟に対応する
- 無理にエントリーしない
- 利食い損食いラインを徹底して決める
- 自分ルールは確実に守る
最初に紹介した「鉄板負けパターン」に当てはまってしまっている人は、上記を改善するだけで勝率アップすることは間違いありません。
誰かにトレードを見られていると意識する
「トレード成績を毎日誰かに報告する」ということでも置き換えられます。
とにかく自分1人で完結するよりも第三者を巻き込むことで、より慎重に正確にトレードに集中することができます。
トレードをしない日でも
「なぜトレードをしなかったのか」
「エントリーポイントは本当に存在しなかったのか」
上記を第三者に説明できるようにしておきましょう。
規則性を見つけるのは良いが、柔軟に対応する
人間は「規則性」「パターン化」をすぐに求めようとしてしまいます。
しかし為替の世界では、ある程度の規則性は確認できるものの裏切られることも当然あります。
相場は「生き物」ですので、常に進化を遂げていき手法はどんどん通用しなくなっていきます。
パターン化を探すのであれば、「勝ちパターン」よりもどんな時に損失が大きくなるのか「負けパターン」も理解することが大切です。
すべてのエントリーで勝てはしない
初心者のうちはマイナス決済をすることに抵抗があると思います。
ただ勝率100%のプロトレーダーがいないように、すべてのエントリーポジションでプラスで終わることは不可能です。
勝率99%でも一度の負け(ロスカット)で退場していては意味がありませんので、マイナス決済時の金額を減らすことこそが最高のトレーダーへの近道でしょう。
自分の弱さを認めることも大切です


利食い損食いラインを決めておく
エントリー時に利食い損食いラインは必ず設定しておきましょう。
ストップロス設定することで強制決済を予約しておきましょう。
感情を入れることなく損切りを行うことができます。
損切りラインについて
損切りラインは設定しようと思った箇所よりも、もう少し余裕をもって設定しておきましょう。
理由として、ストップロス設定が集まっている場所にはストップ狩りが行われる可能性が高いからです。
目標設定についてはこちらをどうぞ


自分ルールは確実に守る
今まで決めたルールを確実に守れなければ意味がありません。
自分の意志だけで実行できる人は問題ありませんが、人は楽な方にいってしまうものなのでルールを守るためのルールを決めることもおすすめです。
まとめ:感情次第で勝率を上げることが可能
FXにおいて「メンタルコントロール」がいかに重要かがわかっていただけたかと思います。
まだリアルトレードの経験がない人は、リアルトレードを実際にやってみてからもう一度この記事を読んでもらえるとより理解ができるはずです。
感情は人間にとってなくてはならないものですが、FXトレードをするうえではあまり必要がありません。
感情を織り交ぜないことで、長期的に安定したトレードを行うことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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