こんにちはリュースケです
今回は「アンカリング効果」という行動心理学が投資(FX)の価格価値の思い込みにおいて影響してきそうでしたので紹介していきたいと思います。
「もうそろそろ上がってくるだろう」
「そろそろ下げないとおかしい」
上記のように根拠なく思ったことはありませんか。
それは”アンカリング効果”による基準(中央値)が頭の中で作り上げられてしまった状態です。
基準から離れすぎた値を確認したときに、”おかしい”という思考が発生して元に戻るものだと勘違いを起こしてしまいます。
簡単に表すと、”基準値の思い込み”が”アンカリング効果”ということです。
この記事はこんな方におすすめ
- 値頃感でポジションを持ってしまう
- アンカリング効果が気になる
- 投資歴は長いが、ルール通りトレードできない
投資歴が長いほど”アンカリング効果”に陥りやすいと私は考えています。
その値になるとどうしても当時の印象で下がるだろうと売りから入ろうとしてしまいます。
相場において経験ほどの強みはありませんが、ときに弱みにもなりかねますので注意が必要になります。
経験は経験として取り入れ、新規エントリーをする際は毎回初心に戻るよう心掛けています。
- 無駄なエントリーが少なくなる
- トレードの視野が広がる
- アンカリング効果を逆に利用できる
本記事の内容はもくじよりどうぞ
“アンカリング効果”とは
冒頭でも少し話しましたが、アンカリング効果とははじめにに提示された数字や情報がアンカー(基準)になり、その後の判断が影響されることを言います。
アンカリングのアンカとは、船の錨のことであり、錨を下ろして船が動かない様子を表しているのだと思います。
“動かない”と書きましたが、正確には動けないが正しいかもしれませんね。
例えばFXでこれからどう動いていくのか先の予想をするときに、ある一定の価格に縛られてしまい、その値を基準に考えてしまうことがあります。
この状態はまっさらな状態で予想するものと違ってきてしまっていますので、本来の予測とはズレてきてしまっています。
“損切り”でも同じような現象が起こると考えられます。
予想とは反対の方向に価格が進み含み損を抱えている場合、頭の中の基準がエントリーした価格付近にありますので、いつか戻すだろうと考えます。
しかし実際は基準など存在していないので、価格はどんどん逆方向に進みロスカットされてしまいます。
このように”アンカリング効果”は投資(FX)において大きな影響を与えてきます。
基準値の見直しが必要
“アンカリング効果”では基準を勝手に決めてしまうということが本質にありますので、基準値を修正するクセを習慣にしなければなりません。
投資(FX)では特にその基準が根強く残ってしまいますので、見直しは必須になります。
投資歴が長く様々な相場を経験している人の方が、印象強い値が刻まれていますので取り除くのが難しくなるでしょう。
常識に捉われてはいけない
常識や価値観を自分のものさしだけで測ってはいけません。
相場は自分の中だけで存在しているものではないので、固定観念を持っていると損をしてしまうのが投資(FX)の世界です。
投資に常識など存在しないので、あえて枠に捉われる必要はありません。
“自由なスタイル”=”FX”が実現できますので、自分だけのスタイルを見つけることが大衆を出し抜くことのできる方法となります。
日常生活において自分の中で芯を作り、錨(アンカー)を下ろすことで基準を作ることは大切なことですが、投資においてその考えは一変させなければいけません。
固定観念に関する記事はこちらをどうぞ
常に更新が必要
“相場は生き物”そう呼ばれることもありますが、私は”大衆が作り出したバケモノ”だと思っております。
まぁ生き物だということに変わりはありません。
なぜ生き物と呼ばれるかというと、生き物の動きは予想できませんよね。
予想ができないことを掛けているのですね。
予想ができないうえに相場の流れというものは、常に変化していきますので昨日使えていた手法が今日は全然通用しないなんてことはザラにあります。
そんなときに価格更新の切り替えを頭の中で行わなければ、いつまでも固定の価格に捉われてしまいます。
投資歴が長いほど難しい
投資歴が長いほどいろいろな相場を乗り越えてきていますので、修羅場や危険な場面にも出会ってきたかと思います。
そこで脱落せずに生き残っているのであれば、間違いなく優秀なトレーダーであるということは証明されています。
しかしそんな印象に残る場面を乗り越えてきたからこそ、印象に残る価格が頭に刷り込まれてしまっています。
逆に良い記憶に似ているときは、強気にエントリーしてしまったりします。
“アンカリング効果”は初心者だけではなく、中級者、上級者までもが陥る可能性があるとても危険な心理状態になります。
長い時間軸でリセットする
どういうことかというと
デイトレードしかしないからと言って、”1時間足”のチャートだけしか見てないのは”アンカリング効果”になりやすくなってしまい危険です。
長い時間軸(週足・日足 etc..)を併用して見ていくことで、今現状の価格がどの程度の位置にいるのかが把握しやすくなります。
1時間足では上昇トレンドだが、日足では下降トレンドなんてことはよくある事なので時間軸の併用は必須作業になります。
視野を広げるにはすべての時間軸を見る
短い時間足だけ見ていると視野が狭くなり、本当の相場の流れを見失ってしまします。
エントリーする際も、”1時間足”のチャートだけでロジックが当てはまっていても他の時間軸で見てみたらかなり危険なタイミングの場合もあります。
FXトレードではエントリー前に決済までの流れを決めなくてはいけませんので、そのためにもなるべくすべての時間軸を確認して後悔のないようにしましょう。
そしてもう1つ気をつけなければいけないのが、一度ロジックが当てはまったからと言って1つの時間軸しか見なくなるパターンもあります。
前回は1時間足で当てはまったときにエントリーしてうまくいったから、今回も1時間足だけ見ていれば問題ないだろうと考えがちです。
もはやこれも”アンカリング効果”と言えます。
マルチタイムフレーム分析を活用する
マルチタイムフレーム分析とは
様々な時間軸を利用して戦略や相場の流れを考える方法です。
- 戦略の幅が広がる
- エントリーポイントを絞れる
- 本当の相場の流れを掴める
思い込みでは何も得られない
“アンカリング効果”は思い込みからすべてが始まります。
架空に事実を作りこんでしまい、そうなるだろうと仮定して行動してしまいます。
それが自分のことで、自分次第でどうにでもなることだったら構いません。
しかし相場は自分のものでもなければ、個人の力ではどうにもならないことです。
そんなときに”アンカリング効果”は障害としかなり得ません。
「そろそろ~だろう」は希望でしかない
相場予想に関して、”希望的観測”は取り入れてはいけません。
なぜなら”希望””願望”でしかないからです。
「そろそろ~だろう」は”アンカリング効果”によるあの価格に対してそろそろ下がるだろうなどの予想をしているものです。
その言葉を使用した時点で投資では勝てないと思っておいた方が良いでしょう。
値頃感でのトレードは絶対にやめることをおすすめします。
予想情報に惑わされてはいけない
今やネット社会なので無数に情報が飛び交っています。
信用できる情報とできない情報の区別をするのは困難を極めます。
予想情報は必ず一度は確認したことがあるかと思いますが、信用できる情報は数少ないです。
ましてやメディア情報はときに私たち”個人投資家”を騙そうとあいまいな情報を流したりします。
たまたま目にした情報に基準を乱されないように気をつけなければなりません。
信用できる情報網は必ず用意しておくことで、強みにつながるでしょう。
まとめ:思い込みをかき消す何かが必要
結局”アンカリング効果”とは思い込みによる基準値の固定が原因で発生しますので、思い込みを正常に戻すことのできる対処法を用意しておけば問題ありません。
例えば”FX”の場合
- 自分ルールを用意する
- 長い時間軸で考える
- マルチタイムフレーム分析をする
- 想定外を常に考えておく
自分ルールについてはこちらをどうぞ
人間の心理というものは、知らず知らずのうちに”アンカリング効果”のような行動心理にハマっていってしまいますが、内容を知っているか知らないかで大きな差が生まれます。
知っていればかわすこともこともできるし、対策を用意しておくこともできます。
FXにはこういった当てはまると危険な心理状態が数多く存在していますので、注意して見てください。
それだけでも勝率が上がることは間違いありませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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