こんにちはリュースケです
今回は「ギャンブラーの誤謬」についての記事を書いていきたいと思います。
誤謬とは”誤り”などの意味があり、ギャンブラーが陥ってしまう間違った考えのことです。
金銭が絡んだ取引は、どうしても正常な心理状態が保てなくなってしまいます。
普段冷静な人でも心が乱れてしまうことは必ずあります。
そんなことを研究しているのが、行動心理学というものになります。
この記事はこんな方におすすめ
- ギャンブルトレードをしてしまう
- 値頃感でのトレードをしてしまう
- 確率論を信じてしまう
上記のような”なんとなく”でトレードしがちな人は「ギャンブラーの誤謬」にハマってしまっているかもしれません。
FXトレードにおいて根拠がないトレードは、”ギャンブル”と変わりありません。
“上”か”下”か”上がるか””下がるか”でしか相場を見られていないのであれば、トレード方法を見直した方が良いかもしれません。
結局は上がるか下がるかがわかれば負けることはありませんが、そんなことは世界中の誰一人できません。
細かなルールを決めてトレードを制御できなければ、”ギャンブルトレード”から抜け出すことはできないのです。
- 上がるか下がるかは、確率論では測れないことがわかる
- トレードの質を上げることができ、結果的に勝率アップにもつながる
- 根拠があるトレードをしなければいけない理由がわかる
ギャンブラーの誤謬とは
ある特定期間の結果が偏っていた場合、次に起こる結果予想を歪めてしまい本来の確率とはまったく違った想像をしてしまうことです。
例えば
上記図のように4回表が続いた場合に、5回目にくる結果は裏じゃないかという気持ちが強くなります。
「そろそろ裏がくるであろう!」
本来1/2の確率のものですが、4回も同じ結果が続いてしまっては次は違う結果になるであろうと考えるのはごく自然なことです。
しかし実際の確率は1回目のときも4回目のときも表と裏が出る確率は50%と変わらないのです。
長い期間(10000回)の結果を平均化した場合は、表と裏が出る確率はより50%に近づく結果になるはずです。
しかし短期間(10回)の結果を抜粋した場合に、ものすごい偏ったデータを採取してしまう可能性は十分にあります。
本来は50%の確率のものなのに偏った短期間のデータを見た場合におかしいと感じて確率が50%に戻らなければいけないと思考してしまい、実際の確率とは違う予想をしてしまうのです。
人間は規則性やパターン化というものが好きなので、「ギャンブラーの誤謬」という行動心理が働くのかもしれません。
確率を勝手に決めてはいけない
独自の視点や主観で判断をしてしまうのは、トレードに悪い影響を与えてしまいます。
本来エントリーするべきではなかったポイントでトレードを開始してしまい後悔するのは目に見えていますので、相場を客観的に見れる力が必要です。
FXや投資の世界で1番厄介なのは、根拠のない思い込みや周りが見えなくなってしまう状態です。
確率や値動きは私たちの願いなど何1つ聞いてはくれないので、希望的観測を行うことは無意味でしかありません。
確率はいつも50%
コインの表が10回続こうが100回続こうが、次に表が出る確率は変わらずに50%ということです。
コインの場合は正真正銘の50%の確率ですが、FXにおいてはそうではありません。
情報量に圧倒的な差があります。
「そろそろ反転するだろう」
「下げ過ぎだろう」
過去の価格帯や経験から主観的な予測をしてしまいます。
FXにおいても「上げ過ぎだろう」「下げ過ぎだろう」は余計な思考でしかありません。
サンプル数が少なすぎる
全体に対してあまりにも少なすぎるサンプルから結論を導き出すことは、誤った答えにたどり着きやすくなってしまいます。
検証や平均を出す場合には、十分なサンプル数を用意する必要があります。
正解までの道をおろそかにすると間違った結果にたどり着き、結局遠回りすることになってしまいます。
FXおいて”検証””平均”はこれ以上ない武器になります。
テクニカル指標と呼ばれるチャート上に表示されるものには、平均値を使っているものが多く存在します。
それらを見てわかるようにFXでは平均という数字がいかに重要視されているかがわかると思います。
テクニカル指標についてはこちらの記事をどうぞ

ただのギャンブルトレードになっていないか
今一度トレード方法を見直す時間も大切です。
本当にエントリーポイントはそこでいいのか・正しいが損切りできているかなど気持ちをリセットする時間も必要です。
投資にのめり込み過ぎると周りが見えなくなってしまいますので、”週初め”や”月に1回”など時間を決めて初心に帰る時間を作るのが有効的ですよ。

ポジポジ病について


値頃感でのトレードは超危険
「そろそろ頃合いだろう」
とトレードを開始するのは間違いだということがわかるはずです。
値頃感というのは人それぞれ感覚が違ってきます。
投資歴が浅い人は狭い期間での価格帯を意識してしまいますが、投資歴が長い人は広い期間での価格帯を意識することができるでしょう。
一見投資歴が長い人の方が有利に見えますが、そうではありません。
投資歴が長い場合は、様々な経験をしているとともに嫌な思い出もたくさんあります。
例えば予期せぬ暴騰・暴落により大損失を出した経験があるとします。
当時のその価格帯に再度突入した場合、嫌な記憶がフラッシュバックして混乱を招くことがあります。
とりあえず値頃感でのトレードは、投資歴に関係せずともやってはいけないトレード方法になります。
賭博感を除かなければ絶対に勝てない
まず前提として大きいロットで大きく稼ごうと考えている時点でギャンブルと変わりませんので、勝てるものも勝てなくなります。
なんとしても”賭博感”というような思考はやめなければいけません。
賭博⇒資産運用
上記のように資産を運用する意識を持たなければ、これから先勝ち続けていくのは難しくなるでしょう。
根拠や理由は必ずある
“値動きがあった瞬間”や”一瞬の急変相場”では原因はわからないかもしれませんが、なぜ急変動が起こったのかは必ず後からわかります。
FXでは原因を探してインプットしていくことで、経験に繋げていくことができます。
そしてインプットした経験をもとにトレードしていけば自然とアウトプットになり自身の成長になっていきます。
時間はかかるかもしれませんが、FXは一攫千金ではありませんので徐々に積み上げていくことが大切になります。
まとめ:大事なのは無の境地
機械のようなトレードが正解だとは思いません。
しかしある程度の無機質さは必要であり、俯瞰的・客観的に見ることのできる人が投資の世界では優秀であると言えます。
完全機械トレードを行いたいのであれば、EA(自動売買システム)におまかせしてトレードをやってもらえば良い話です。
とりあえず「ギャンブラーの誤謬」にハマってしまったトレードはただのギャンブルと変わりませんので、なるべく間違った思考を排除できるような仕組み作りをしていくことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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