傷口を濡らさないで治す方法は?ラップ療法と湿潤療法の違いとは

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傷口を濡らさないで治す方法として、食品用ラップを使う「ラップ療法」と、水分保持素材で傷口を保護する「湿潤療法」があります。しかし、これらの方法はどのように違うのでしょうか?また、どちらが傷口の治癒に効果的なのでしょうか?

この記事では、傷口を濡らさないで治す方法として、ラップ療法と湿潤療法のメリットとデメリット、正しいやり方を詳しく解説します。傷の種類や状態に応じて適切な治療法を選択するために、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 傷口を濡らさない理由
  • ラップ療法と湿潤療法のメリットとデメリット
  • ラップ療法と湿潤療法の正しいやり方
  • 傷口が悪化した場合の対処法
目次

傷口を濡らさないで治す方法とは

傷口を濡らさないで治す方法とは、文字通り、傷口に水やほかの液体が触れないようにする方法です。では、なぜ傷口を濡らさない方が良いのでしょうか?

傷口を濡らさない理由

傷口を濡らさない理由は、主に以下の2つです。

  • 傷口を濡らすと感染や痛みのリスクが高まる
  • 傷口の乾燥は治癒を遅らせる

傷口を濡らすと感染や痛みのリスクが高まる

傷口を水道水や海水などで洗ったり、シャワーを浴びたりすると、傷口に細菌やウイルスが入り込む可能性があります。これは、感染や炎症を引き起こし、傷口の治癒を妨げるだけでなく、重篤な合併症につながることもあります。

また、傷口が水に触れると、皮膚がふやけてしまいます。これは、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激に対して敏感になるためです。その結果、傷口が痛んだりかゆくなったりすることがあります。

傷口の乾燥は治癒を遅らせる

一方で、傷口を乾かしすぎるのも良くありません。傷口から出る体液(浸出液)には、血小板や白血球などの免疫細胞や成分が含まれており、これらは傷口の修復や感染防止に重要な役割を果たします。

しかし、傷口を乾燥させると、浸出液が固まってかさぶたになります。かさぶたは傷口を保護する働きがありますが、同時に傷口の新しい皮膚の生成を遅らせることもあります。また、かさぶたが剥がれたり引っかかったりすると、傷口が再び開いて出血したり感染したりするリスクが高まります。

傷口を濡らさないで治す方法の種類

傷口を濡らさないで治す方法には、主に以下の2つの方法があります。

  • ラップ療法:食品用ラップで傷口を覆う方法
  • 湿潤療法:水分保持素材で傷口を保護する方法

これらの方法はどのように違うのでしょうか?また、どちらが傷口の治癒に効果的なのでしょうか?次の章では、それぞれの方法のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

ラップ療法のメリットとデメリット

ラップ療法とは、食品用ラップを使って傷口を覆う方法です。この方法は、インターネットやテレビなどで紹介されており、多くの人が実践しています。しかし、ラップ療法にはメリットとデメリットがあります。それぞれについて見ていきましょう。

ラップ療法のメリット

ラップ療法のメリットは、以下の2つです。

メリット
  • 手軽にできる
  • コストが安い

手軽にできる

ラップ療法は、食品用ラップを使うだけなので、手軽にできます。家庭にあるもので済むので、わざわざ薬局や病院に行く必要がありません。また、ラップは透明なので、傷口の様子を確認しやすいです。

コストが安い

ラップ療法は、食品用ラップを使うだけなので、コストが安いです。食品用ラップは100円ショップなどでも手に入りますし、一本あれば何度も使えます。医療用の保護パッドや絆創膏などと比べると、費用対効果が高いと言えます。

ラップ療法のデメリット

ラップ療法のデメリットは、以下の3つです。

デメリット
  • 医療用の保護パッドに代わるものではない
  • やけどや深い傷には適さない
  • 感染や皮膚トラブルのリスクがある

医療用の保護パッドに代わるものではない

ラップ療法は、医療用の保護パッドに代わるものではありません。食品用ラップは医療用ではないため、衛生面や安全面に問題がある可能性があります。

また、食品用ラップは通気性が低く、湿度や温度が高くなりやすいため、傷口に不快感や刺激を与えることもあります。

やけどや深い傷には適さない

ラップ療法は、やけどや深い傷には適しません。やけどや深い傷は、傷口が広くて浅くないため、ラップで覆うことができません。

また、やけどや深い傷は、感染のリスクが高く、専門的な治療が必要です。ラップで治そうとすると、かえって症状を悪化させる可能性があります。

感染や皮膚トラブルのリスクがある

ラップ療法は、感染や皮膚トラブルのリスクがあります。ラップは通気性が低く、湿度や温度が高くなりやすいため、傷口に細菌が繁殖しやすくなります。

また、ラップは皮膚に密着しすぎると、皮膚の呼吸を妨げたり、摩擦によってかぶれたりすることもあります。

ラップ療法の正しいやり方

ラップ療法を行う場合は、以下のような手順で行うことが望ましいです。

傷口を清潔にする

まず、傷口を清潔にすることが重要です。傷口に汚れや異物が残っていると、感染の原因になります。傷口を清潔にする方法は、以下の通りです。

  • 傷口を流水で洗う
  • 傷口に消毒液を塗る
  • 傷口を清潔なガーゼで拭く

食品用ラップを切る

次に、食品用ラップを切ります。食品用ラップは、傷口よりも少し大きめに切ることがポイントです。あまり小さすぎると、傷口を覆えないし、あまり大きすぎると、余分な部分が巻きついてしまいます。

ラップを貼る

次に、ラップを貼ります。ラップを貼るときは、以下のことに注意してください。

  • ラップの端を持って貼る
  • ラップを伸ばしすぎない
  • ラップを重ねて貼らない
  • ラップの上から絆創膏やテープで固定する

ラップを定期的に交換する

最後に、ラップを定期的に交換することが大切です。ラップは汗や水分でべたつきやすく、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、ラップは1日に2回以上は交換することが望ましいです。また、交換する際は、傷口の様子を確認してください。傷口が赤くなったり腫れたりした場合は、感染している可能性がありますので、医療機関を受診してください。

湿潤療法のメリットとデメリット

湿潤療法とは、水分保持素材で傷口を保護する方法です。この方法は、医学的にも効果が認められており、多くの医療機関で推奨されています。しかし、湿潤療法にもメリットとデメリットがあります。それぞれについて見ていきましょう。

湿潤療法のメリット

湿潤療法のメリットは、以下の3つです。

メリット
  • 傷口から出る体液の治癒効果を生かす
  • 感染や痛みを防ぐ
  • 早くきれいに治す

傷口から出る体液の治癒効果を生かす

湿潤療法は、傷口から出る体液の治癒効果を生かします。傷口から出る体液には、血小板や白血球などの免疫細胞や成分が含まれており、これらは傷口の修復や感染防止に重要な役割を果たします。

湿潤療法では、水分保持素材で傷口を覆うことで、傷口に適度な水分を保ちます。これにより、傷口から出る体液が固まってかさぶたになることを防ぎます。かさぶたができないことで、傷口の新しい皮膚の生成がスムーズになります。

感染や痛みを防ぐ

湿潤療法は、感染や痛みを防ぎます。水分保持素材は、傷口に密着することで、外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぎます。また、水分保持素材は、傷口に適度な圧力をかけることで、血管の収縮を促し、出血や浮腫を抑えます。

さらに、水分保持素材は、傷口に水分を与えることで、皮膚のふやけや乾燥を防ぎます。これにより、傷口に不快感や刺激を与えることが少なくなります。

早くきれいに治す

湿潤療法は、早くきれいに治します。水分保持素材で傷口を覆うことで、傷口の新しい皮膚の生成が促進されます。これにより、傷口の治癒時間が短くなります。また、かさぶたができないことで、傷跡が残りにくくなります。

湿潤療法のデメリット

湿潤療法のデメリットは、以下の1つです。

コストが高い

コストが高い

湿潤療法は、コストが高いです。水分保持素材は医療用品なので、食品用ラップと比べると値段が高くなります。また、水分保持素材は一度しか使えませんし、定期的に交換する必要があります。そのため、長期間使用する場合は費用がかさみます。

湿潤療法の正しいやり方

湿潤療法を行う場合は、以下のような手順で行うことが望ましいです。

ハイドロコロイド素材の保護パッドを選ぶ

まず、ハイドロコロイド素材の保護パッドを選びます。ハイドロコロイド素材とは、水分と反応してゲル状になる素材のことです。この素材は、傷口に水分を保持しながら、外部からの水分や細菌を遮断します。ハイドロコロイド素材の保護パッドは、薬局やドラッグストアなどで購入できます。

ハイドロコロイド素材の保護パッドを選ぶときは、以下のことに注意してください。

注意点
  • 傷口よりも少し大きめのサイズを選ぶ
  • 傷口に直接触れる面が滑らかなものを選ぶ
  • 使い捨てタイプのものを選ぶ

傷口を水で洗い流す

次に、傷口を水で洗い流します。傷口を水で洗い流すことで、傷口に付着した汚れや異物を除去できます。また、水で洗い流すことで、傷口に消毒液が残らないようにします。消毒液が残っていると、ハイドロコロイド素材の効果が低下する可能性があります。

傷口を水で洗い流すときは、以下のことに注意してください。

注意点
  • 流水で傷口を洗う
  • 水圧が強すぎないようにする
  • 傷口をこすらないようにする

保護パッドを貼る

最後に、保護パッドを貼ります。保護パッドを貼るときは、以下のことに注意してください。

注意点
  • 保護パッドの裏面にあるフィルムを剥がす
  • 保護パッドの中央部分を傷口に合わせる
  • 保護パッドの周囲を皮膚に密着させる
  • 保護パッドの上から絆創膏やテープで固定しない

まとめ

傷口を濡らさないで治す方法は、ラップ療法と湿潤療法があります。ラップ療法は手軽にできますが、医療用の保護パッドに代わるものではなく、感染や皮膚トラブルのリスクがあります。

湿潤療法は、傷口から出る体液の治癒効果を生かして、感染や痛みを防ぎ、早くきれいに治します。傷の種類や状態に応じて適切な治療法を選択し、傷口が悪化した場合は迅速に医療機関を受診しましょう。

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